BAD END集


BAD END 1『玉虫色の悪夢』


到達条件:ゲーム開始前の非常口を開け、迂闊に中に足を踏み入れて、中に居るショゴスに殺される
身動きの取れない状況の探索者を、まるで嬲って遊んでいるかのように、玉虫色のそれは少しづつ探索者の身体をメチャクチャに砕いていく。
四肢の千切れる感覚にも、もはや声を上げることすらままならない。
急速に遠のく意識の中、嫌というほど聴いた『テケリ・リ!』という奇声がこだまして──
その中に、違う声が混ざった。
「全く仕方の無い奴だ。わざわざ連れて来た実験台を勝手に食い散らかすなんて」
男性のものとも、女性のものとも思える中性的な声がして、探索者がその声のした方向へと首を向けようとした瞬間、
はっきりと「バキッ」という音がして、視界があらぬ方向を捉え、そして探索者の意識は完全に闇に堕ちた。
「まあ…せっかくルールを決めておいたのに、それを無視して逃げ出そうだなんて、虫が良すぎたという事だね」
探索者が人生の最期に聴いたのは、そんな一言だった──

探索者ロスト
※この光景を、非常口を開けて見ていた探索者が居た場合、その探索者は1d4/2d4のSAN減少。
他の探索者も、非常口に入った探索者の死を理解した時点でSAN値チェック1/1d4。
そしてKPは牢の鍵を開け、NPCの少女を探索者に合流させ、入れ替わるように牢には探索者達の宝物が置かれてまた鍵がかかる。そして探索再開です。


BAD END 2『悪い夢の続き』


到達条件:探索者が出血ダメージ等により途中で脱落し、NPCを含めて3人以下になる
探索者が息絶えた事を確認したその瞬間、突如として周囲が暗闇に包まれる。探索者達と少女はお互いの存在は視認できるものの、それ以外の何も視界には入ってこない。
ほどなく、3人の身体は重力に求められたかのように自由落下を始める。懸命に手を伸ばしてみるものの、探索者達の距離はどんどん離れていった。
やがて何処までも落ちていく感覚に意識が遠くなっていき──
「人数が減っちゃったから仕方ないね──」
突然男性のものとも、女性のものとも思える中性的な声がしたと思った途端、探索者達の意識は暗転する。

不意に目が覚め、探索者がその身を起こすと、そこは見慣れた自分の寝室。
時計に目をやると、寝た時間から1時間ほどしか経っていない事がわかる。
夢…だったのだろうか?
先程までの事を思い出し、嫌な汗が全身を伝う。
シャワーでも浴びてさっぱりしよう…そう思って浴室へ行き、鏡を前にまず顔を洗っていると、
目の前の鏡に、赤い液体のようなもので、文字が浮かび上がってきた。
『また今度遊びましょう』
確認せずとも、探索者にはその液体が血液である事がわかった。その事実に背筋が凍り、そして同時に理解した。
あの悪夢はまたやって来る。そして自分達が、何かとんでもない存在に、目を付けられてしまったのだという事に──

途中脱落した探索者はロスト
SAN減少 1d6
クトゥルフ神話技能 +2%
1d4ヶ月の間 不眠症 になります

BAD END 3『夢の痕』


到達条件:カード当てに失敗 / プレイヤーが他者のカードの数字を漏らした、もしくは議論の収拾がつかず、KPが時間切れの判断をした
頭の激痛を必死に堪えつつ、探索者達は一斉に(カード保有者)のカードに触れる。
しかし、どうした事だろうか、何かが起きる様子もない。それどころか、【頭を締め付けるバンドの収縮は更に強くなっていき、目を開けてもいられないほどの激痛に、探索者達は絶叫し、のたうち回る。
するとそこへ、男性のものとも、女性のものとも思える中性的な声が響き渡った。
「残念でした】、不正解だよ!」
※時間切れの場合は【】内の文章のみです。
そして次の瞬間、バチンッ!と大きな金属音がする。
それと同時に、探索者達の身体は一切の活動を停止した──

とても嫌な夢を見ていた気がして、探索者達は飛び起きる。
息遣いは乱れ、全身からは嫌な汗が噴き出していた。
時計に目をやると、寝た時間から1時間ほどしか経っていない事がわかる。
夢…だったのだろうか?
先程までのことを思い出し、悪寒に身を震わせた。
シャワーでも浴びてさっぱりしよう…そう思って浴室へ行き、まず顔を洗ってから鏡を見ると、
探索者は、気がついてしまった。
──自分の頭部に残る、何か細いもので強力に圧迫されたような、内出血の痕に。
夢ではなかった。そう思った途端、思い出されたのは最期の瞬間…頭が千切れ、脳が飛び散る、あのおぞましい感覚。
きっとこれからも、この痕を見るたびに、嫌でも思い出してしまうのだろう。あの瞬間…
自分が「死んだ」瞬間の事を──

SAN減少 1d6
クトゥルフ神話技能 +2%
1d4ヶ月の間 頭部の内出血痕 が残ります。帽子等で隠さない場合にはAPP -1

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