「ゲーム」について


・プレイヤーは、「自分以外の誰か」のカードを1枚見ることができる
・見たいカードに触れれば、「自分にだけ」そのカードに書かれた数が何かがわかる
・順番に他者のカードを見て行き、2周したところで「最も数の大きいカード」に全員で触れればゲームクリア
・自分が目にした「カードの数字」は、他者と共有してはならない


(メモの裏)
2人で1枚 同じ数のカードは無い

さらに詳細を説明します。
まず探索者が自分以外の誰かを指定します。そしてKPは、そのカードに書かれた数を個別に送信します。
4人のプレイヤー全員が順番に誰かのカードを見て行き、それを2周します。つまり1人につき他2名の数字を確認する事ができます。
全員が2枚のカードを見終えた後で、プレイヤー間でどのカードが最も大きな数なのかを推理して、意見をまとめて下さい。
指定したカードが正解である「最も大きな数」であったなら、このゲームはクリアとなります。]

※KPはまず、誰がどの数字かを明確に決めておくように。
この時、トランプを使うKPもいるかも知れないが、ゲームによってその強さが変わるエースや絵札、さらにはスート(ハート、スペードなど)による強弱は、解釈の違いなどが発生しやすいので控えるべきである。
あくまで単純に「数字の大小」だけに集中させるのが望ましいです。
プレイヤーにカードの数字を伝える際には、どどんとふの秘密チャット等、他のメンバーに見られないようなツールを使用するのが良いかと。
そして、ゲーム開始前にプレイヤーに作戦会議をさせたり、可能な限り質問を受け付けるようにして下さい。「カードの数字を伝えてはいけないが、2枚の数字の大小を伝えるのは構わない」など、攻略に結びつく内容であっても素直に答えてしまって構いません。
時間制限についての質問は、後述のギミックの都合上、適当に濁しておいて頂きたいです
カードを見るプレイヤーの順序は、2周目でも同じ順番であればどのように回しても構いません。自分にとって一番わかりやすいようにするのが良いかと。
ゲームをクリアできなかった場合については、バッドエンドを匂わせておく程度で構わないです。ロスト条件が特殊なシナリオですので、それが知られると緊張感が失われる恐れがあります。

《考えうる質問例》
・自分のカードは見られないのか?→他人のカードしか見ることはできません。
・他人がカード見てる間に自分も触ったらカード見られない?→見られるのは【他の人のカード】のみです。どんな形であっても自分のカードは見えません。
・カードに触れるって宣言しなきゃだめ?→誰のカードを見るか、の宣言だけで良いです。
・時間制限はある?→あまりダラダラするのは良くないかも知れませんね。(こんな感じで適当に濁しておいて下さい)
・プレイヤー間の個人チャットで数字を共有してもいい?→このゲームを用意した意味がなくなります。
・こういうの苦手だから嫌なんだけど?→シナリオ製作者もこういうのは苦手ですが、このゲームについては攻略法から思いついて5分くらいでシステムまで完成させたものなので、そんな難しいものではないです。 【実話ですw】
・攻略法教えて?→自分達で考えましょう。


※一通り話し合いと質問が終わったのなら、次に進みます。

[では、
KP:適当にダイスを振る
準備が整いましたのでゲームを始めます。順番にカードを選択して下さい。]

《このダイスについて》
このダイスは、何かを判定するために振るのではありません。プレイヤー諸氏に「あのダイスで制限時間を決めたんじゃないか?」と錯覚させるためのギミックです
このダイスについて質問されても、適当にはぐらかしてゲームを始めるよう促してください。
冷静に考えれば簡単なゲームも、制限時間があると思うとうまく頭が回らなくなるもの。このダイスはそのための布石です。


KPはゲームの経過を見守ります。個別送信で各プレイヤーに数字を伝えつつ、1周したところでプレイヤー全員にアイデアロールをお願いして下さい。
失敗→何もありません。
成功→成功した探索者は、ゲーム開始前よりも、ヘッドバンドがきつくなってきているように感じます。

※先程のダイス同様、時間制限を匂わせるギミックです。
この段階ではまだ「そんな気がする」程度なので、それ以上の事はありません。一通りRPさせた後で2周目に進んで下さい。
そして2周目が終了した時点で、以下の情報をロールなしでプレイヤーに開示してください。


探索者達が指定の手順を終え、あとは最も数字の大きなカードがどれかを推理するだけ。
そのために話し合いを開始しようとした探索者達は、ここではっきりとした違和感を感じるだろう。
頭を締め付けるヘッドバンドが、明らかに異常な収縮を始めている事に。
頭そのものを千切り取ってしまおうかという強さで締め付けられ、探索者達は経験した事のない痛みに苦しめられる。1/1d4のSAN減少、ただし先程アイデアを成功させた探索者は、ある程度心の準備ができているものとして0/1d3のSAN値チェックです。

※先程のアイデアの情報を全員で共有していた場合には、0/1d3を適用して下さい。

※謎のダイス、そしてこの描写によって、プレイヤーによっては制限時間の存在を気にする事になると思われます。
しかし、明確な制限時間についてはやはりはぐらかして下さい。人の頭があとどのくらいの時間で千切れるか、なんて誰も知りませんからね。
このシナリオにおける制限時間は、探索者達の推理や議論を見ているKPが、「これは正解に辿り着くのは無理だ」と判断した時点です
焦らせるために、数分おきに意味なくダイスを振っても面白いかも知れません。


ここまで来たら、あとはプレイヤーによる推理パートです。各プレイヤーが知った数字を教えてしまう以外であれば、どんな形の議論を展開してもらっても構いません。
もしプレイヤーがカードの数字を漏らしてしまったなら、その時点で時間切れENDにしてしまいましょう。
KPはところどころで急いで結論を出すよう促し、プレイヤーを大いに焦らせてもいいでしょう。


〜プレイヤーが最も大きなカードを当てた〜
[激痛を必死に堪えつつ、探索者達は一斉に(カード保有者)のカードに触れる。
その瞬間、触れたカードは淡く光り出し、まるで空間に溶けるようにして消えてゆく。カードが消えたその場所には、入れ替わるようにして鍵が出現していた。
同時に頭の痛みが急激に和らいだ事にも気付き、探索者達がヘッドバンドに手をかけると、それは意外なほどあっさりと外す事ができた。
異常な強さで締め付けられた痕は残っているものの、時間が経てば治るだろう。それよりも今は、無事にゲームを終えられた安堵の方が大きかった。]

(鍵) 鍵には、かなり小さく折り畳まれたメモが括り付けられている。

(メモ)
[メモを開いてみると、そこには
鍵はどちらかしか開けられない。君達が救うのは自身か、それとも?
と書かれてあった。]
※裏面は白紙です

→最終局面へと進んで下さい。

〜プレイヤーが最も大きなカードを当てられなかった〜
バッドエンド3へ進んで下さい。

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